揃えた爪/
ジャイコ
きみの瞳のみどりいろの部分が欲しくて堪らないので、
せめてあたしと同じくらい愛をくださいと赤い地平線にお願いしてきたところです、
貪欲で俗っぽい自分自身に気づかされ、
ただ普通の磨りガラスに過ぎないココロに絶望してみた午後三時、
昨日見た海は何色だったかな、
ゆたり秋色の匂いに君を探すけれど、
手のひらに届くのは僕の命の音だけで、
最後に見たきみの目尻のやさしさに、
限界まで鼓動を乱す空の青、
もて余したぬめりは何処で清算すればよいのでしょう
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