都庁/番田
穴の中に潜らされたみたい
楽しい気分になった
場所など忘れていくようだ
クラッシュしたってかまわない
ああこの街の車は多く
ハンドルの握り方さえ忘れさせられる
ぼんやり眠らされていく
眠ることこそが心地いい
誰も街を歩けば
こみ上げていく寂しさばかり
疲れは体を染みわたっていく
そうすることから逃げて行けたなら
思うけれども
なぜだか知らない寂しさがこみ上げてきて
日々にそんな気がする
消えていく今日も新宿の都庁に
そんな四行で続く詩だ
切なくはかないものだけれど
寂しい気分でいて
今日は五連目まで行けそうな気がする
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