コンサート/番田 
 

ひとりで行かされた小沢健二のコンサートで
愛されることを感じていた
インディーズ時代の情熱は
どこに行ってしまったのだろうか

もう彼はアイドル
僕の元を去っていった
僕のカラオケに寄った帰りに熱唱していた
ニルバーナのあの歌からも

眺めた自分のホームページに
何もかもが満たされていくみたいだ
あの街の 本当に象徴だった
今では君は僕のことを覚えているだろうか

どうなっているシアトルは
あの 頭でっかちだったモニュメント
それに あの ファーストアルバムの
もの悲しさはどこへいっちまったんだろう

服をカラフルに着た人たちの中
僕は ぼんやり眺めていた
失いそうになるときの やる気から
歩いていけそうな気がしていた 前へ
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