君の街へ/ゆりあ
 
電気を消すとわかること
目を閉じるとわかること
真っ黒に塗りつぶすとわかること
そういうことで世界はできてるんだと思う
ヘッドフォンから聴こえるメロディーからわかること

僕は最近よく自分が天使になる夢を見るんだ
そして悪魔になる夢も
僕は去年の冬には何を見たんだろう

世界が眠りにつくとき
僕は眠ったふりをしていた瞳を開けて耳を澄ますんだ

月が僕を呼んでる
月が僕を呼んでる

僕は去年の冬からずっと
早く死にたいと思ってた

真夜中
僕はみんなには秘密のことをする
僕は本に挟んである手紙を懐中電灯の光で照らしながら読む
君が送ってくれた手紙さ
君が送ってくれた手紙を
君はこの本も送ってくれたね
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