ひとりと独り/殿岡秀秋
小学校で
同じクラスの子が
かたりあうのを
はなれたところからみていて
ぼくは独りでいるのに気づく
肩がさむくなり
腹が水にぬれた革のようにかたくなる
やすみ時間が
はやくおわってほしい
じゅぎょうになれば
だれもおしゃべりせずに
先生のいる黒板をみる
またやすみ時間はくる
目のはしで
なかよくはなす友をとらえると
からだはしめつけられ
いきぐるしくなり
このときこの場所から消えたくなる
先生へのあいさつがすんで
校門をでて
ひとりになると
腹の革がゆるんで
息がなめらかに喉を通る
家に帰ると母がいる
おやつを食べると庭にでて
ひと
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