空気圧/……とある蛙
 
たくさんの後悔の間から
こぼれ落ちてくる綿埃のような溜息は
やはり全部後悔だ。

黙っていると
まわりの空気が
鈍い鉛色の重みをもって
締め付けてくる。

その中で蠢いている自分は
この空気から逃れたい一心で
ありとあらゆる奇声を発する。

しかし、部屋から抜け出すことはできない。

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