静かな人へ、/
e.mei
(彼女のからだには、
神様の血が流れる、
(神様、)
朱の、)
「――たとえば、
彼女の名は消えてゆくものです。
それは落ちるものではない。
かれの名は其処にはありません、
落ちるものなのです、
それは――」
「――ひかりの子、
それは神様の意志、
そう聞くたびにぼくは毒を飲むことになる。
神さま、
神さま、
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