静かな人へ、/e.mei
 
繋げたあと、
             僕は風の強い日の独立を禁止した。
 いつかと同じ、
      夜中に光は事故となってかえってくるのだから、
                        後は飛び散るだけ。
  腐っている誰かの右手に着地するための、
                    ひかりになる。


 僕は「悲しい。」と呟いた。


                      何時だってそうだろう。
 それが同時であろうと、
         掬われるのが左手になるだけで、
                      何もかわりはしない光。
  
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