静かな人へ、/e.mei
 
    繰り返し、                                   繰り返し、)
(枯れゆく緑を川へと流せば、
        魚が孤独を食べてしまう。
                それはいつかの終末のかたち。)            (僕は指先を垂らして。……)
        ――永遠、
              永遠、
                  永遠が、
                       わからない――


(探した星の名前も、
 古い夜の名前も忘れてしまい、
 ただ川の流れる音だけが頭のなかに渦巻いて、
 誰かの絶望
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