形の果て/
ほたる
僕は歩いている
がさっ がさっ と
何かを踏みつけて
それは土だろうか
(違う)
それは雪だろうか
(違う)
それは
夏の間輝き続け
力を失って
落ちていったもの
人が歩くたび
一つ
また一つ
崩れていく
まだ上に残ってるものたちは
崩れていくものたちを見て
輝いていたあの頃を
思い出しているようにみえた
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