まぼろしの通信/e.mei
 
って
約束通り消えてしまう


「永遠は まぼろし」
「夢の続きのかくれんぼ」


わたしたちは始まりの朝から終わりに近づいていたのです
わたしは風に吹かれ
何処かへと飛んでいってしまえばいいと思っています


――あなたはそれすらも
やがてはきれいに消えてしまうと知っていたのですか――


あなたは 消えてしまう
わたしは 忘れてしまう
最果てで微笑する永遠はたくさんの光をまとっている
あなたがいなくなって
わたしが歩けなくなった時
わたしたちの頭上にたくさん
たくさんの光が降ればいい


終わりのない 永遠みたいに



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