失業/番田 
 
憂鬱が僕を通り越していく
冷たい風が吹いていて夏の優しさと
優しかった冬の優しさを思って 誰かのことも
遠くに 知らないままに 飲んだくれていたみたいだった

プールを子供がはしゃいでいる 歩いた
つかむときの音響に
そこに 釣りに行けばいいのだろうか 音楽にさせられたことを
中で 僕はそのひとつをつかむ

水色の目にあのときの書類の人へ
痛い 歩き続けることに
僕の鞄の 通り過ぎた 知らないものに
僕だった風はいろいろなものを人に

釣り竿を持って 鮒でも 六本木のジャングルビートに 手に
失われたものを体の中に取り戻すため 僕は
営業マンが知っている その
それだけ運んでくる 手に

身を任せていたい こばむことはできない 僕は
鳴り続けるだろう知らない何も 失業の
煮えたぎるものの
心の中に手は

こころに歩き続けて
あるようにと風の中に
僕は僕にものを知らないそのような
体の 場所へと誰も
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