サイエンスフィクション・オールライト2/竜門勇気
蠢きへし合い、俺に視線をくれている。
なになに、主人公はどんな奴なんだ?それはつまり俺のことだ。めんどくせえ。どれどれ?
”RIO・・・見出すはソフト帽を・・・このユニバースを握り・・・”
意味がわからねえ。あの銀の移民が食い散らかした後に違いない。
忌まわしい連中だ。精一杯の威圧のつもりで俺は連中を睨みつけてやろうとした。とその時俺の視界に見慣れない物を見つけた。俺にひどく近い場所に・・・布?そして俺から伸びた細長い・・・腕?
俺はとっさにそれを振り払おうと四苦八苦したところで気づいた。四肢を取り戻している。まるでねずみに齧られたように細いが右目だけの存在であるよりはマシだ。最
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