呪文/
番田
キリンの皮だろうか
わからないままで歩き続けるのは不安だけれど
どんなにか素敵だっただろう
淀みのない川を歩いて行けたのなら
自分に問いかけながら
誰かの言葉すらないままに眠ろう
眠りからはさめることはないのだろう
奇妙なる気分へなりながら
魚の鱗は見たのかも知れない
小唄へ唄いながら行こう
僕を止めるものなどないのだと
釣り糸をたらし
とても疲れてはいたが
なんだか疲れている
それがなんなのだろうかと
怪しく呪文に唱えている
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