そら/奈須 好古
 
 きっと、届くことはない。
 
 この想いは、、、
 
 
 だって、あんなに遠い。
 
 だって、あんなにひろい。
 
 
 けど、、、
 
 手を伸ばせば、そこにあって、
 
 どんなにたかく飛ぶことができたとしても、掴まえられない。
 
 
 イジワル。
 
 
 キミは、きっとそこから僕をあざ笑っているんだろ?
 
 どんなにぼくがキミに恋い焦がれているか知りもしないくせに。
 
 
 
 
 くうきは きょうも きれいで、
 
 切り裂くように、僕を、拒む。
 
 
 あの雲に 軽く 嫉妬しながら 
 
 、、、僕は前へ進む。
 
 
 
 キミは、やさしいんだね。
 
 いつだって、そこで、見ていてね。
 
 取るに足らない、くだらない、この僕を。
 

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