鳴らない電話/e.mei
教室でうずくまり光に焼かれた青みたいに小さくなって眠った子がいた
私は違う
学校が終わったら友達に黙って先生のところに行った
彼女の夢のなかで泣いていた女のひとはどうして泣いていたんだろう?……
考えていると先生は扉を閉めて私を寝かせた
寝れば寝るほどに足元から痺れが上のほうへ上のほうへとのぼってきて
もう私の全身は痺れに支配されていた。
先生が誰かわからなくなって
何かわからないものになっているって気付いたけど
もう遅かった
「おちてきた ほし /
まがりくねった つき
わたしたちはきおくからはなれ ゆめのよくしつにはいる
( あかくかためら
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