無し無し/
燎
ごはんをください、
と小さく泣いた
たたかないでください、とあばれた
私は私でいたいけど、その一言を伝えることにすらふるえた
やっぱりなぐられた
つかれたよ
お腹へったよ
体もきたないよ?
もう目の前にいたのは
「お母さん」ではなかった
「知らない人」へと変わっていたんだ
また少しだけ泣いた
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