君なきみと君を好きなわたし/木屋 亞万
 
てるのだ

デブは大食い
不良は暴れる
メガネはまじめ
ハゲた親父はエロい
彼らはそんなイメージのなかで生きている

そんな人たちと比べると
きみの君という病気は別に人生に悪影響は与えないし
むしろわたしに何らかの関心を抱かせるくらい魅力的なものだから
何一つ心配する必要は無いよ

今宵は二人で通信対戦をしよう
通信ということばの温もりを確かめながら
互いのデータが育ててきたものをぶつけあおう
どちらかが枕に沈んでしまうまで、愛し合おう

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