人嵐/tutty
 


思考が文章になり

視界が五十行ほど埋め尽くされてしまう時のことを思い出す

それには考えの先のこともすでに書いてあって

目を逸らせないし

そのことも文章に追加されていってしまうので

僕は目を瞑って滑り落ちるように考えを放棄した

きっかけを失って

今でも言葉で考えることが出来ないままだけど

平穏な日々を送れている

胸に冷えたチーズのようなものが詰まっているのか

まいにち少し胸焼けしているけど

51階建てのマンションとチェックアウト出来ないホテルは

角度の違う自分だったのかもな

まるで終わ
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