点と点/
佐藤伊織
点と点をつないで
海岸を無数の貝殻を踏んで歩く
やがて落ちるだけの
影
大きな
*
点と点をつないで
星座をつくるように窓の外
どこにもない
ただ落ちるだけの
硝子板
*
光っている
光っている
どうしてかわからないけど
この点と点をつなぐものが
*
*
ただ宇宙は落下する
*
私は
この私をつなぐものだけを
さびしくみている
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