AIR/e.mei
 
そうに見てるんだろうなあ。ほら、先生、早く何とかしないと燃え尽きてしまうよ。消えてしまうよ。みたいに、うふふ。私は本当に先生のことが好きだなあ)


 フジ―サンフジ―サン
隣の席の男の子が声をかけてくる、きみは太陽っぽいね。
眩しい。きみは眩しすぎるよ。
私は太陽とは交われないのに。
「あ」窓の外では鳥が空へと飛んでゆき、燃えた青は鳥を追いかけ 空へとのぼっていった。
私は神様なのに、
私は神様なのに、
先生は教壇のうえで「我々は隣に死がないと消えてしまうものなのだ!」と叫んでいる。
今は国語、ほんの少しの違いしかない。大丈夫、先生はきっとこれから燃えるのだろう。
好きだよ、先生、
死はあげないからね。
約束、約束だよ、先生。骨だけになって私に祈ってください。突然消えたりはしないでね。
ふふふ。と私が笑うと先生は真面目な話だぞ。と言った。太陽が不思議そうに私を見ていると、先生が青くなってきた……、
気がしない?♪
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