AIR/e.mei
 
 
 
(もううんざり!!)
 ほらほら、教室から飛び出した鳥、夢のなかの数学の授業で先生が言っていました、「死が我々の隣にないのであれば私たちは消えてしまうしかない!」って。――ねえ、先生、もし私が神様だったらどうします? あの、ごめんなさい、実は神様なんです、私。何でも思うとおりです♪ でも死なんてあげません、欲しいって言ってもあげないのです。鳥を追いかけるのは燃えている青、(青を燃やしているのは太陽。私は月? 星かしら? 私は神様なのですが、気になります。)何だって良いのだけれど私は先生の祈りだけは拒否しますね、これだけは絶対。神様も疲れているのです。全員の祈りを聞いている時間もないの
[次のページ]
戻る   Point(20)