人生のオプション/こめ
神の妨害がゆるされるのなら
この身を捧げることなんて
鉄と綿を天秤に架けることくらい
結果はわかっていたことだった
地下鉄の階段から見上げた
地上の灯りはとてもましにみえたな
美しい生命の輝きに
目を細める
いろあざやかな靴の模様
その靴でいったい何をふみつけ来たのだろう
放り投げるのは余分な
人生のオプション
実行された蘇生術
無益な争いが残すのは
火薬の臭いと血の色と
苦しみの合唱だけ
うたた寝して肩に乗っかる頭
また後でまた明日
そうまた何れ出会うからいえる
拍手の雨にこの体を満たせば
いつでもスポットライトの下
煙草に火をつけるのは
この場を煙てにごしたかったから
意外にあっさり死んでしまうのは
脆い欠陥商品だったってこと
そんなのクリーングオフ出来るはずなんかないよね
革命を望み掲げるのは
日の丸ではなく
蒼い地球の旗だった
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