「名」馬列伝(7) アサヒエンペラー/角田寿星
内に持ち出したミホシンザン、前を行くニシノライデン、そして彼の三つ巴の決戦となる。
外からなおも並びかけようとするその時、ニシノライデンが彼の邪魔をするように大きく外に斜行する。
騎手が立ち上がるほどの不利に、これ以上の脚は残されてなかった。
ニシノライデンは失格。彼は繰り上がりの口惜しい2着。
きっちり追えていても、差していたかどうかは分からないが、ツキもなかった。
そして復活はかなわなかった。1年後の天皇賞を13着。引退。
以下は、天皇賞勝ち馬ミホシンザンの鞍上だった柴田政人騎手のオフレコ。
ミホシンザンと彼とは、恰好も勝負服もよく似ていた。
ニシノライデンに乗っていた田原
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(4)