夕暮れキャラバン/番田 
 
言葉がつきるまでならいってみる
重いバッグを腰にして
鉛のように思いをラクダで運び続け

青空の中に目指すように進んでいく

どこかへと前へ
そんな風に歩き続けて

ピラミッドで化石を見て
きらめきの畔を散歩し
キャラバンとそこで腰を下ろした
はじまりのときへと思って

やがて黒く夜になり
夕焼けが滲んできて

水筒の水で飲み干しては

手綱を引くターバンに見とれて
砂漠の中へと誰かの思いに
煙草の火を溶かすかのように
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