修理/
しろいろ
「この深い泥の中から拾い上げた錆びたマイクで自己紹介です」
胸と胸を押しつけても重なれなくて 鼓動の数は決められていて
灰の舞うプラットフォームを走りだせばほろびる前の二人に会える?
アルカリの雨が人形を濡らしてく 街 排気筒の足りない体
さみしいとき、わたしテレビのブラウン管の分厚いぶぶんを抱いてねむろう
水洗いすれば食べれる? 複雑に傷んだ果実でゆけるとこまで
ガードレールは湾曲していく (詩が今日も私の隣になまぬるく在る
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