左手で書いたノート/光井 新
のポエジーだねぇ」
「もういいでしょ、返してよ」
「いやいやこれは面白い、ここですんなり返してしまっては、続きが気になって夜も眠れない」
{引用=
一月二十二日(木)
今日からまた学校へ行く事になった。久しぶりにみんなに会って、元気を分けて貰った気がする。
みんなとても心配してくれていた。ありがとう、心配かけてごめんね。
だけど、右手の事に気を使ってか、必要以上に親切にされるのが苦しかった。できれば、昔と変わらない態度で接して欲しかった。
もう私は、みんなと同じ普通の子じゃないのかな? そんな事ないよね。右手の事なんて誰も気にしない位、左手だけでちゃんと普通に生活してみせる。頑張ら
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