落日の都/
まさたか
落日の都は燦然と輝く
埋もれた過去は地平線に映えて
私もいつかは塵芥となり
風に消えゆく
その時
私は叫ぶのだろう
生きた、と
私は生きていたのだと
誰にも届くことのない声が
この都にもじょうじょうと響き渡っているのだから
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