盲目なる人/
番田
この体は無だ 人に
生まれたのだと 人がはばんだ
忘れた この私を
だから心に
私の人ではない
楽しまれたのなら 確かさはない
困難から 消えていないまま
自分自身にこうしている時の
私の握りしめた
ありつづけるひたすら世界ではなく
漂わないままの 死体で
広がっていく 逆らいたいけれど
解体の部屋に世界が
続けられた 恐怖に追いかけられ
死んではいないのだとしたら
私を 絶望はこの空へ
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