盲目なる人/番田 
 
この体は無だ 人に
生まれたのだと 人がはばんだ
忘れた この私を
だから心に

私の人ではない
楽しまれたのなら 確かさはない
困難から 消えていないまま
自分自身にこうしている時の

私の握りしめた
ありつづけるひたすら世界ではなく
漂わないままの 死体で
広がっていく 逆らいたいけれど

解体の部屋に世界が
続けられた 恐怖に追いかけられ
死んではいないのだとしたら
私を 絶望はこの空へ
戻る   Point(1)