『瞑想の細流』/Leaf
“かふぇいん(カフェイン)”の過剰摂取により明け方まで冴え渡った脳の覚醒の最中、猫とも鳥とも言えぬ“ぐぅえぇ〜(グゥエェ〜)”という耳障りな啼き声が何処からともなく聴こえ、招かれた沢の畔
啼き声より沢の細流(せせらぎ)の躍動する撓み無い音が競り勝つ
迸る飛沫は“いおん(イオン)”を豊潤に懐深く含有し、肌に染み入る程に益々冴え渡る
湿った不揃いの岩肌に触れ、緑白に燦ざめく不規則な流動と流れの溜まる深度示す“えめらるど(エメラルド)”の静寂との“こんとらすと(コントラスト)”をじっと脳に引き込む
暫し、滔々と瞑想の細流に浸る・・・・
杜の奥の方から低く漂う朝靄を落とした白絹のような“すとっぷもーしょん(ストップモーション)”に啼き声もあやされた後の静けさ
漸く安らかな心地が睡魔誘う
瞑想の沢を後ろ手に別れを告げた
夜明け過ぎ、朝陽尖りて綻びを紡ぐ眠りに還ろう
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