森/番田 
 
会えると知って人に腕を振り
たんたんと自分に続けられていく
まっすぐな並木道を歩いていった
変わることのない緑色の木々がそんな道を

どこまでいくのだろうとそびえる
歩いていくかもしれないもうすでに
考えるうろこ雲に
着かれてしまっているキツネから毛並みの

続いていくただどこまでもそうすることだけが
マネしながらタヌキの足取りを
まっすぐになって想像させられながら歩いていく
この歩みを自分に足あとだけが

会えないわけでもないけれどじっと行く
電車のような自分にも
わけはないのに満足感にかられていた
相手にされないままに時間のように
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