暗い窓辺に ★/atsuchan69
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち
仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた
良くない
一日の訪れは
ああ、
確かに。
今、この場所が
――魂の牢獄――
だと、
気付かせる
雨音はさらに強まり//
寝間着の袖で窓を拭き、
外の景色を覗いた
葉を濡らした街路樹は
重く撓(しな)垂れ、
やがて狂った風に吹かれるまま
野獣のごとく暴れ騒いだ
激しい、/薬物の濫用と
閃光の後に/子供たち
鳴り響く 落雷の/青く光る、
音/不可視の眼。
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