ダメ人間賛歌/tutty
夢が終われば
朝、洋服が別れを告げて
真空に溶け出した液体に奪われた体温を水を流し
下手くそな口笛を聞いた
燃えていくタバコは無口な人の話す理由
一本足の灰皿
ガソリンが爆発して
真空は圧を増すタイヤの唯一の可能性を探す
状況の与える制服を着ながらスピードは時計を早め
空間は脳を置き去りにし
乱雑な部屋を我が物顔でサイクルは回り始める
少なくともそれは私なのだ
事実を最初まで巻き戻せば聴こえる鼓動の音は
夢は混ざってしまった
洋服に別れを告げて
空間に着せる
母よ
一瞬は逆立ち
魂は無口
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