丘をかけあがって/番田 
 
都会とは違った風
何か気持ちをいえるわけでもなく
自然な音になれるものだ
バッタやスズムシが耳に混じる

声が澄み切っていくように感じられる
清らかな心がしているのを気にすると
ここに立っていると
誰かに会うということもない

そんな世界が
清らかな自分が吹いている
河原に来て良かった

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