手/番田 
 
いつも空に広げて歩いていく
僕は歩いていくということを生きていこう

この胸にあらゆる悲しみをそうすれば
胸に消えていくものたちがのどかな世界をいつも

音もなく広がっている
僕にはその音がきこえているから
君になにかがした

ほんとうだという手が言っていたとき
子供にあるのだろうか

なにか手の中のようなものや
光のようなものは

この夜にできればいいと
どんな手の暗闇の中にいても
いつも知り 待っている道は遠く果てしないけれど

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