「陽は青白かった」/Leaf
 
晴れがましい軽快な跳躍で
超えてった
陽は青白かった


追い付けない青の弧影は解けて
夕刻に近づいて
弛く地平線に放たれた

湖畔の涼みが運んだのは
屈んだ足下から這い上がる寂寥感と
煌めく水面に反射する針のような隔世感

靡く朔風はしたり顔で
セルフレームを透かして
肩越しに掠めて往く



律動の中に埋もれそうだよ、と
規則性に反旗を翻すなら出てゆくんだな、
そう夕景が僕に充てがったのは
敢えての古ぼけた写真とジョン・ダニエルズ
     (ジャックとは親しい間柄だからジョンと呼んだ)


遠く観た青白い陽のパラダイムに依り
自分自身にも
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