夜/番田 
 
自分を解放しようとする
きりがないから眠ろう僕は
そうすることが一番だろう
僕をそんなことに考える

起きている幼い頃から
その声がしている
海辺に人が立つ
人々の街に

自分を考えているがどうでもよくなるのだろう
考えないことが自分を
理解することなのだが自分が
自意識をたえず進んでいくから

捨てようと僕は
ベッドの中で考えている
外に夜の深淵がたちこめた
心の深さから知恵を
戻る   Point(3)