永遠の旅人/ほたる
 
僕は誰にも負けない特技を持っている
良い事ではないんだが
世界で一番と自負している

高校に入学し一人で行けだしたのは
二ヵ月後
それまで好きでもない友達と通ってた

行き道と帰り道が
ぜんぜん違う道に見える

小学校の時も靴箱の場所が覚えられなくて
いつも違うとこに入れていた

もちろん街まで一人で行けない
何百回と行ってるのに毎日行くわけでわないので
覚えられず
いつも横には誰かがいる

今日見た風景も
明日には初めて見た風景に見える

この特技を
旅をして詩や俳句などを書いていた
古人たちに自慢したら
きっと うらやましがるだろう
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