青舜/愛心
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは
勉強 部活 テスト 友達
いろんなオマケに追われながら
毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする
虚無感と充実感
隣り合わせで
淋しがり屋で欲求不満な
孤独主義者は
情けなく
へらりと笑って
愛しいとも 淋しいとも
言えずに
ブランドをちらつかせ
ただ 手を伸ばして
淋しいから
愛しいから
“あなたが”
滴り落ちそうなほどの
青の下で
抱きしめる
男も女も年上も年下も
関係なく
無機質な旋律に 鼓膜を震わせ
人の温もりを 掌に 腕に
残して
“大丈夫”
誰もいない空っぽの座席を
虚ろに眺め
刹那に 微笑した
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