社会の中で/あきな
 
毎日毎日、私は生きてる。
何かを食べ、何かを排出し、何かをして、生きている。
毎日毎日、私はこなしている。
終わりなく続くように見える、隙間の開いたつり橋の板の上を、
無言で一枚ずつ渡るように。

お金とか、美容とか、結婚とか、子育てとか、老後とか、保険とか、
友達との交流とか、仕事の付き合いとか、親戚との関わりとか、
伏せた目を不意にあげると、いろいろなものに囲まれている。
全てに愛想笑いをし、会釈をし、真剣そうな顔を見せ、取り繕っているけれど、
何かの拍子に思い出す。
ここに何があるのだろう、何のために生きているのだろう。
こんな生活を望んではいなかった、生きるために生
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