Agora e seu tempo./瑠王
やがて古豪達のうたも聴こえなくなる
柑橘(かんきつ)の空も 金色(こんじき)の海も
今は全てが夜に扮して
君の声に耳を澄ましている
川面に落ちた涙が
やがて海へと還るように
静かに朽ちてゆく草木が いつも私達の生に繋がっているように
君の流れが
時よりはやく駆けてゆく
君の流れが 万物を見つけにゆく
不意に君は森を抜けて 一面の草地に出る
まず何が 君の目に飛び込んでくるだろう
そして何をおもうだろう
君の導火線が そわそわと火を求めだす
すると 君は戸惑うだろうけど
ただそのまま おもったとおりの顔をすればいい
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