りえちゃん 「下敷きで光を」より/馬野ミキ
昔、親戚で夏休みに
「みきちゃんがおっぱいさわるのでいけん」と言われて
蚊帳で
あみあみの仏さまの絵や
あみあみの今まで死んだ歴代のおじいちゃんやおばあちゃんや赤ちゃんの写真をみて
お母さんは向こうをむきながら「みき、りえちゃんのおっぱいさわったの?さわったらいけんで。一緒に寝てもらえなくなるよ」って眠たそうに言って
5分したらみながねて
あみあみの仏さまの絵や
あみあみの今まで死んだ歴代のおじいちゃんやおばあちゃんや赤ちゃんの写真をみて
振り子時計がなって 朝方に
おしっこに行ったときにもう一回りえちゃんの部屋の
ドアをあけて
いっしょにねようと思って
布団にもぐったら
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