モンキーズが好きだった/竜門勇気
るのも 羨むのも
頭がごちゃつくばかりで どこにも辿りつけない
わかってるつもりだぜおれはよ
誰も気にしちゃいない わかってるつもりだった
つもりだったよ
あいつは先に部屋に戻っていた
こんなきたねえ部屋でも落ち着く時があるんだな
少しだけ笑ってあいつはサイダーを持って来てくれた
ジンジャーエールで返すよ
おれはアレが好きなんだ
にしても
今日はジンジャーエールにはふさわしくない
ドクターペッパーにしたってだ
サイダーと
あいつのガラムの匂いで
やけにささくれ立っていたおれは
モンキーズをもう一度好きになっていた
ヘイヘイ!俺たちゃモンキーズ!
モンキーズはスウィングするのに大忙し・・・・・・
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