働けど働けど/
ヒロシ
毎日
ただ毎日
息を切らしながら
汗を流しながら
ひたすらに働き
心を
魂をすり減らしては
真夜中の扉の前で
いつも立ち止まろうとする
だけど
気がつけばいつも朝焼け
僕はもう
どこにも行けないまま
今日を走り始める
青空と雨雲と
太陽と月と
疲れた僕を
いつも見ている
いつも見ている
だから
とりもどそう
不完全でも
描き続けてきた
僕の夢を
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