肩重いの毎日/中原 那由多
あの日の私はもういない
彼女もまた、同じなのだろうか
繰り返しているんじゃない
全ては結果論なんだ
少なくとも想いは揺らぎ
また君を見つめては視線を反らす
なぜつまらないと知りながら
こんなことをしているの?
仕事だから、じゃない
なぜ叶わないと分かりながら
奇跡に憧れを抱いているの?
ふがいないから、じゃない
『怯えているからなんだよ』
私はまだかわいい願い
君にとっては幼すぎるのかもしれないね
朝になる度に恐れてしまう、同じ過ちを
無垢で無力で無様な己を
どうか、
私を、
赦してほしい。
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