『粗暴な月と受動的心中』/Leaf
嗤ってみたけど頬は引き攣って
辛苦の比重を計る低俗な自分に絶望して
いつの間にか受動で居ることに落ち着いてしまったわけです
言葉を交わすその意味をもう捨ててしまったわけです
そして日が暮れて
静寂と共に月が暴れ出し
さあ、苦慮しなさい、そして生み出しなさい
と嗾けるのです
脳で作り出した虚構は形にしないと意味を為さないのです
だから鞭打ち続ける月の粗暴さは実は床しいのです
何故って
実は誰も月に行ったことないのだから
それ以外のどれも不毛に思えて仕方ないの
そう言い遺して彼女は消えた
BGM:青白い月/fra-foa
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