プラタナスの木陰/
吉岡ペペロ
久しぶりの天気に気がいってて
あたし首筋に塗るのを忘れた
プラタナスの木陰をえらんで歩いた
もうあきらめながら一日を過ごした
一日にできることなんか知れている
十年かけてできることを信じている
あたしまだ若いから
若さがはがれてしまうまで
日焼け止めなんか忘れてしまえ
木陰をえらんで歩いてしまえ
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