青/あすくれかおす
われる青
相席の兎の家族に見つめられ青菜のサラダを食堂車にて
耳たぶに青と落書きされていた犯人が誰か分からなかった
「輪廻ってぐるぐるまわることじゃないの?」青の水飴を輪廻させつつ
青くてもいいし気がかりごとなら食べる、ベルが鳴るまで遊ぼうよ
ゲシュタルト崩壊せずによくぞたどり着きましたね青青青よ
格子窓さらさら溶け出す銀河の根ごらん息して笑んで青くて
酔うたびに丸い歯車を拾ってる青梅街道の夜のからくり
青空に切なくなるのはまっぴらと黄昏れてるなら五十歩百歩
ひとりなら真夜中の青の歓びを噛みしめて進め音を立てずに
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