『受容〜千慮の朽ち木は湿に溺れる』/Leaf
 


朽ち木 陽射し 糸 眼鏡 花 枯草 それらに纏いし風

やおら朽ち木を陽射しが蠱惑し、遍く滾る圧に諭され窄む様子を哀しげに謳う蒼氓の俯瞰に秘めたる慈しみと蔑みと戸惑いを想う



怪訝な森浴の幻覚か
いや、確かにそこに射した

 
《《それは陽射しか
  陽射しと呼ぶに相応しいか
   果たして陽射しという認識は胎内に居た頃からの残像か
    陽射しと云う語呂が反芻した音を拾っただけの残響か》》




形而上の陽射しなら脳を煽る冷たい圧は何とする
形而下の陽射しには確証の或る温もりがあったか

 プリズムが幾何学的に何を伝えようが覆いたくなる
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