今日が天気かどうかなんて本当はどうでもいいんだ/ホロウ・シカエルボク
まま飲み込むような子供じゃなかった、一度だって、とても大きな憎しみやいらだちの中に放り込まれて、そのたびに頭の中でいろいろな武器を振りかざした、ある女は俺の頭の中で二千回は切り刻まれたよ
犬死にのサマー、暗色の誘い水、ロマンティックが打ち捨てられた観覧車、海は確かに死んでしまった奴らの揺りかごだよ、さようならと言う時にはいつでも頭の中でとりとめのない旋律が流れていた、知ってる旋律だったり、多分どこにもない旋律だったりした、さようなら、さようなら、何度口にしたって本当は別れることなど出来やしないんだ、飛行機雲、居なくなった、速い風が津波のように空を塗り替えて…俺はその先に続けようとした言葉を忘れてしまう
さようなら、今日が天気かどうかなんて本当はどうでもいいんだ
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